【知識】HFO-1234yfとは・・・!

突然ですがあるなしクイズです。

クラウン シーマ
RAV4 エクストレイル
カローラ インプレッサ
タント N-BOX
ワゴンR デイズ
デリカD:5 デリカD:2

 

わかりましたか?

新車の情報ツウの方はもしかしたら知っているかもしれません^^

正解は・・・

 

エアコン冷媒の違い!!

 

・・・エアコン冷媒?

ようするにガスのことです。

 

その前にカーエアコンが冷える仕組みを簡単にご説明します。

 

真夏にひんやり感を得るために冷却スプレーを使用する方も多いと思います。

体を直接、一瞬でひんやりさせてくれて、非常に気持ちがいいです。

この冷却スプレーは液体の冷媒が充填してあります。

液化したガスはスプレー噴射すると気体になります。

周囲の熱を奪って(気化熱によって)ガスが冷却されるのです。

この気化熱の原理をカーエアコンとして使用するには

連続して気化熱が生じるメカニズムが必要となります。

一瞬だけ涼しい風が来ても意味ないですよね

つまり、液体⇒気体⇒液体⇒気体・・・

という無限のサイクルが成立することで、常に涼しい風を車内に送ることができます。

これを冷凍サイクルといいます。

カーエアコンの冷凍サイクルは

①コンプレッサー(圧縮機)
②コンデンサー(凝縮器)
③レシーバタンク&ドライヤ(分離乾燥機)
④エキスパンションバルブ(膨張弁)
⑤エバポレーター(蒸発器)

主にこれらの部品で構成されています。

オレンジ色の矢印が冒頭で登場したエアコン冷媒の流れです。

 

本題に戻ります。

有の車にはHFO-1234yfというガスが使われています。

無の車にはHFC-134aというガスが使われています。

(現行新型車の比較です。旧型のタント等はHFC-134aです。)

HFOやHFCを「R」と略して、R-1234yfとかR-134aと言われたりしています。

現在市場に出回っている国産車の95~98%はR-134a

(まれにR-12という古いガスもあります。結構レアです。)

R-1234yfはおそらく1%未満でしょう。

実はこのガスが採用され始めたのがここ2年くらいなんです。

1月末時点で国産自動車メーカーにおける搭載車が30車種未満という、

ようやく普及しはじめたガスです。

 

何が違うのか。

 

大きく違う点は2つ

①燃料範囲 R-1234yfは可燃性ガス!(R-134aは不燃)

②地球温暖化係数(GWP) 1以下!(R-134aは1,430)

 

R-134aは不燃性のガスであり、オゾン層破壊係数も0なのですが

地球温暖化係数が高く、大気放出が禁止されています。

改正フロン法によりカーエアコン冷媒は2023年度までに

GWP値150以下にすることが求められています。

 

という経緯もあり国内メーカーでもここ2年ほどで少しずつR-1234yf搭載車が増え始めています。

おそらく、今年発売される新型車、モデルチェンジ車はほとんどすべてこの冷媒になるでしょう。

 

気になる整備や価格についてなどはまた次回投稿致します^^

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